子宮内膜症の話 2

あんまりにもお腹が痛いので会社を早退して病院に行ったら、思いがけず「チョコレート嚢胞」などと聞いて盛大にビビった喪女の話の続きです。

近所のかかりつけ医に紹介書を書いてもらい、これまた近所の総合病院の婦人科の門をたたきました。発症からここまでは約2~3週間というところでしょうか。かかりつけ医は男性なので大開脚済ですが、先生は気を遣ったのか女医さんを紹介してくれました。

しかしやはり婦人科の女医さんは大人気です。待てど暮らせど順番が来ない。時間予約をして受診していないので当然ではありますが、分かってはいても「まだかな……」と天井を見つめていると看護師さんに声をかけられました。

「男性の先生ならすぐ案内できるけどどう? 一応部長の先生だから……」

待ちくたびれていたわたしは、その声に被せるように「お願いします」と言っていました。もうね、近所の先生に大股広げてるんでね、全然気にしません。というかこの年齢なのでもはや気にしてないです……いやまあ喪女なんですけど……

そして、いざ診察室へ入室。緊張しながら開けた扉の向こうにいたのは、優しそうな顔立ちの眼鏡の男性でした。見た目から癒し系オーラというか、安心感がめちゃくちゃあったのでそれだけでほっとしました。結果的にはこのK先生がそのまま主治医になって、執刀医になりました。

初診なので再び婦人科のあの椅子に座ります。御簾の向こうならぬ、カーテンの向こうの人となったわけですが、この間はただ足を開いただけのこの椅子も、今回は一味違います。診察前のアンケートで性交渉の欄では迷いなく「未」に〇を付けていたので、先生も無理な道を通ろうとはしません。こういう人は肛門から検査をするのです。

正直、めttttttっちゃ痛いです。そこは出口であって入口ではありません、違和感が物凄い。わたしは喪女の職を全うしながら腐女子も兼任しているのですが、今までハマってきた各種CPの受けに「ごめんね……ごめんね……」と心の中で謝りながら診察されていました。いや、受けは攻めの愛があるしな……K先生とわたしの間には何もないしってそんなことはどうでもいい、いってぇ!

近所の病院とは違って専門の科なので椅子の横にモニターが付いています。つまり自分の胎内がリアルタイムで見れてしまうのです。真っ黒の中に白い何か……何かがあるような……? と思うも、違和感と痛みがすごいので目が回りそうでした。今思うとあの時見えたものは、近所の病院のエコーで見た時と似たような感じでしたね。

そして椅子を降りてK先生と再びご対面したのですが、PCの横の大きい画面にさっきのモニターのやつが映ってるんです。さすが大きい病院だなぁ、アッさっきは汚いもの見せてすみません……と思いつつ先生に向き直ります。もちろん先生も慣れっこだとは思いますが。

K先生「左はチョコレート嚢胞だね。右はたぶん水が溜まってるんだと思う」

わたし「水」

K先生「右は時間が経ったら抜けていくこともあるけど、左は手術をするか、薬を飲みながら様子を見ていくかだね」

わたし「はあ……」

K先生「とりあえずMRIを撮りましょう。予約を入れて今日は終わりにしようか」

※もちろんこの間、K先生は丁寧な説明をしてくれています。図解説明もしてくれたので、後から家族に説明しやすかったです。

そしてMRIの予約と、その結果が出ているであろう日に診察の予約も入れて、K先生との初診は終了しました。体感ですが15~20分くらいだったと思います。

たまに強く痛み、常に膨らんでいる腹。ストレスが溜まると一日3食以上の食事を摂ってしまうので、そのせいで太ったのかなぁと思っていた自分の腹に病名が付いたことが、妙に安心できました。とはいえ肥満体型なので常に腹は出ているんですが、これはデブってだけじゃないんだなぁと思えるだけ良かったです。

総合病院の初診編がこれにて終了のため、次回は「MRIを受ける時、がんがんトンネル魔人に会ってくるね! って友達に言ったのは、わたしがチームバチスタシリーズにドハマリしたからですスペシャル!」やります。