ひとり暮らしを始めました

2020年10月、唐突にひとり暮らしを始めました。一生出ることなんてできないんじゃないかと思った実家から出ることが出来ました。我ながらびっくりです、本当に驚いています。いまだに現実感が無いくらいです。

「ひとり暮らしを始めたきっかけは何ですか?」とマシュマロで聞かれました。無課金ユーザーなので文字数に制限があって、なかなかうまいことお伝え出来そうになかったので、こうしてブログにまとめることにしました。別にジャニーズとか関係ない、わたしの個人的な話なのでこっから先は読まなくても大丈夫です(ていうか最近ジャニーズの話もあんまりしてないな……?)。

 

このブログと紐づけているアカウントで昔言った覚えがあるのですが、わたしの実家は団地です。CMでやってる「URであーる!」のURです。そして3DKの間取りです。団地サイズの3DKなんで超狭いですよ。50平米無いですもん。

住み始めた当初はわたしも幼稚園児でしたので問題はありませんでしたが、成長するにつれ手狭になり、思春期を越え、成人、30歳を過ぎても尚4人で住み続けているなんて、ほとんどの方には想像できないと思います。狭い一部屋に大人4人が顔を突き合わせて食事を摂るとか、テレビを見るとか、考えられますか? しかもその部屋は父親の寝る部屋でもあるので、ある程度の時間になったら退散して、それぞれの寝床に行くわけです。

寝床。そう、わたしには「自分の部屋」というものがありませんでした。生まれてこの方、自分の布団の上が自分の縄張りでした。こっそりやりたい同人活動も、布団やベッドの上でPCを開いていれば、私が何をしているか丸分かりです。わたしは小説書きなのでパチパチとキーボードを打つ音で、隣に寝ている母が起きやしないか不安……だったのは遠い昔に捨てた感情です。でもさすがに原稿の締め切り間際に夜遅くまで電気をつけた状態で寝かせているのは、すごく申し訳なかったです。でもよゆう入稿は夢のまた夢なので……ごめんね母……朝早いのに……

というわけで自分の部屋は無く、隣には母が寝ている。そんな状況が年齢を重ねるごとにどんどんつらくなっていきました。縄張りが少ないので電話とかもすごくしづらくて、23時を超えると通話はNGなのが暗黙の了解でした。母が寝るので。なんなら現場帰りに遅く帰ってきた時なんて、寝ている母をまたいで自分の寝床に行かないといけないんです。寝床周辺に自分の荷物を置いていたので仕方ないんですが、それにしたって、なんちゅう状況だよ。

じゃあとっとと家を出ればよかったのでしょうが、これがわたしはジャニーズが好きで、しかも舞台班のことが好きで、現場と聞くと見境なしに通ってしまうタイプの破滅型ジャニオタなのです。自分の給料に見合ったおたく活動をするべきとは分かっているのですが、A.B.C-Zのコンサートは頭がおかしくなるくらい楽しいんです!!!!! まあ頭が狂った結果残ったのは悲惨な通帳残高なんですが……。年一のコンサート期間と年がら年中ある舞台で、稼いだ微々たるお金もすぐ消えてしまう生活をしていたので、残高は常に火の車でした。それで始めたのがお弁当作りでもあったのですが、それについては過去の日記をご参照ください。

わたしのお金が常に無いのはコンサートと舞台に通うから、と言いました。それが今、2020年10月時点でどうですか? コロナのせいで、現場が全然ありません。結果、お金がちょっとずつ貯まるようになってきました。いや本当にちょっとずつなんですけど。ちゃんと計画的に貯金をしている人に比べたらカスみたいな額ですが、それでも貯金は貯金。「もしかして……家、出れるんじゃないですか……?」と思ったのが、確か8月くらいのことでした。

そこからなんとな~く物件を見続けて、9月になって本腰を入れ、10月に引っ越しと相成りました。というか途中から母がノリノリになってきてからは、光の速さで話が進んでいきました。出て行けと直接言われたことはなかったですが(そういえば勉強しろも言われたこと無かったなぁ)、「いつかどっちかが出て行く時のために取っておいたんだ~」って言われながら食器を渡されると、「ご、ごめんね……」と思わざるを得ませんでした。結婚で出て行くわけじゃないからね……それも特に言われたこと無いですが、まあ……その、ごめんね……

「どっちかが出て行く」の言葉通り、わたしには年の離れた姉がいますが、彼女はまだ実家に暮らしています。姉はわたしよりもきちんとした会社に正社員として勤めていますが、ひとりで暮らす生活能力がわたしよりも低いのと、母のことが心配なのできっと実家から出ることは無いと思います。わたしも母と姉と暮らすのなら、まあ環境が良くはないけど最低限暮らすことはできるなぁ……とは思うのですが。姉には狭いながらも自室がありますしね。

4人家族の最後の一人、父親は父親としては最低な人なので、実家にいる間存在は無いものとしていました。でも存在しているんですよね。そこに座ってるし、食べるし、寝るし、タバコも吸うし、イビキはうるさいし。この人から離れたかったっていうのも、理由としてはとても大きいです。動作がでかいし、こっちが見ているテレビ番組やジャニーズの映像を楽しんでいるのが理解できなくて(きっとここに仲の良くなさが出てる。その理由は割愛しますが)、他にも色々あってストレスが溜まる一方でした。この人がもしいなかったら、わたしはまだ実家にいた可能性が高いです。

ここまでつらつらと書いてきましたが、簡単に言うと

  • 部屋が欲しい
  • 親から離れたい

理由としてはこんな感じです。30過ぎた人間が挙げる理由としては薄っぺらいですが……20歳前後のやつじゃんこんなの……とは言え、これからその年頃にやっていただろうことを取り戻す感覚でいけばいいのかなーとも思います。こんな状況だから部屋に人も呼びにくいけどね……。

今、ひとり暮らしを始めて数日が経ちましたが、時間に余裕がめっちゃくちゃあります。だから今こうしてブログも書けています。お風呂も人を待たなくていいし、ご飯も自分の分だけ作れば(量とかは難しいんですが)それでいいし、好きな時に寝れるので日付が変わる前にはベッドに入るようにしています。だから自分の願望は叶っているんですが、やっぱりまだ寂しさがぬぐえません。でも慣れた環境から離れるっていうことは、多分そういうことなんだと割り切るようにしています。楽しく健康的に暮らしていきたいな~!

というわけで、これがわたしのひとり暮らしを始めたきっかけプラスαでした。どうか生活が破綻しないように見守っていただけると嬉しいです。よろしくお願いしま~す!